昨日(10月10日)、週刊文春電子版で「タカラジェンヌ(25)の自殺の真相」宝塚歌劇団は壮絶イジメを8か月放置した《内部告発続々》が出ました。
この記事の中でAさんをイジメたと名指しされた4人の方は、どんな気持ちでこの記事を読まれたのでしょうか?
「全くの誤解」「名誉棄損」なのか、「宙組では問題ない」「やり過ぎた」なのか・・・
どうしてAさんだったのか
Aさんは、新公長の期(研7)で組内成績一番だったため、上級生からの注意を代表して受けなければならなかった。他の誰かの失敗であっても、Aさんに“お叱り”が来た。
このことは、美園さくらさんも「音声で聴く」の中で「当時は納得いかなかった」ということを言われていました。
上級生は1人に言えばいいのでラクですが、その一人は大きなストレスを受けてしまいます。
Aさんは2月に報道された「アイロン事件」の被害者だったので、もしかしたら松風輝さん、芹香斗亜さんから見たら、この子から迷惑を受けたと負の感情があったのかもと想像します。
Aさんから見たら、自分がリークしたわけではないのに、辛く当たられたら・・・もう耐えられないですね。
記事の中には疑問もあるが
この記事の中にはちょっと首を傾げる内容も含まれていました。
あのアイロンにつながるところ
天彩峰里さん「芹香さんから『有愛に前髪を教えてあげて』と言われたからさ」
当時、宙組2番手である芹香さんが、下級生娘役の前髪について心配されるとは思えません。
忙しい芹香さんが、そんな細かいところまで気にしていたとは思ないのです。
これらの内容の精度は、話された宙組の方が自身で聞いたのか伝聞なのかにもよります。
芥川龍之介「薮の中」のように、事実は1つでも語り部によって違う内容になることはあるでしょう。
劇団が行う「劇団と関わりのない弁護士による聞き取り調査」に、全く期待していないからこういうリークが出るのだと思います。
本当のことを言おうものなら役付きが悪くなったり、イジメを受けるかもしれないと考えると、宙組上層部に忖度して何もありませんでしたとなるでしょう。
ドラマを見るよう
そんな火傷につながることはなかったとする“弁明会”の様子は、詳しくてドラマを見ているようです。
当時の組長は寿つかささん、トップスターは真風涼帆さんです。
終了後、有愛は過呼吸になり、1人廊下で泣き崩れた。そこに芹香が通りかかり、顔を至近距離まで近付け、言葉の牙を向ける。
「なんで、あんたが泣いてんの!」
芹香さんがそんなことを言うはずがないと思いたいです。
芹香さんの宙組への組替え前の花組最後の作品、「ハンナのお花屋さん」のアベルの優しさ、包容力を思い出します。
芹香さんの優しさは舞台だけではなかったはずです。
芹香さんが宙組に組替えして6年の間にどんなことがあったのでしょうか?
芹香さん、天彩さん自身の問題ではなく、宙組の空気の中に問題があるように思います。
4月頃にWOWOWで2017年星組七海ひろき主演「燃ゆる風」七海さんと真彩希帆さんの副音声版が放送されました。
七海さんと真彩さんが、健気な少年役の天彩さんを見て「何があったんだろうね」と悲しいつぶやきをされたのが印象的でした。
宝塚音楽学校から始まる宝塚歌劇団の上下関係の厳しさは、礼儀や舞台技術を学ぶためのものだったはずです。
芹香さん自身も上級生から叱責を受けたことはあるでしょう。
“叱る”時は、この人を高めてあげたいという気持ち、愛が必要です。
上級生から下級生への愛は、下級生から上級生への愛につながります。
下級生が上級生を慕っていたら、“お叱り”を受けたからといって、こんなリークにつながるとは思えないのです。
“お叱り”が度を越しているか、上級生の求心力がないかだと思います。
ランキングに参加しています。
バナーを押していただけたらうれしいです。